【日野出食堂】別所温泉1632 TEL:0268-38-2029


信州・別所温泉の真田幸村の隠し湯として知られる共同浴場【石湯】の向いに、ひっそりとうらぶれた佇まいの大衆食堂がある。
それがしが入った時は休日の昼間だというのに店内に入っても電気も点いておらず、思わず【開店休業か?】と思わせる…

客の全く居ない店は…大抵出されたモノを喰ってその訳を納得する場合が多い。
この店の場合もちと不安がよぎる…

何度【ごめんください!】と声をかけたが誰も出てくる気配が無いので、あきらめて店を出ようとした時、厨房から女将と思しきおばちゃんが出て来た。
どうやら厨房で寝ていた様だ…(苦笑)

ラーメンを注文して電灯が灯されて明るくなった店内を見渡すと、天井の太い梁や柱等が黒光りして良い雰囲気を醸し出している。

←店内に貼られた【いったい何時の時代のモノだ?】と思わせる【道中双六】
信州の名所旧跡が描かれている様で興味深かった。

メニューを眺めると【かけそば800円】【ざるそば700円】とやや高めである。
温泉街という亊もあり、物価も高めなのだろうか…信州の温泉街の蕎麦屋は往々にして値段が高い様な気がする。
しかしラーメンは600円とまぁ…許せる範囲である。

で…さっきまで昼寝してた女将の作ったラーメンが、目っ茶美味い!
綺麗に澄んだスープは都内の有名店にもひけをとらぬ絶品だ。
麺は中細のちぢれ麺。寒水の香りがいかにも、それがしの好きな【支那そば】といった感じで、具も、メンマ、なると、チャーシュー、刻み葱といった、麺とスープを引き立ててくれる王道の具である。(これに海苔とホウレン草が加われば完璧)

そしてチャーシューが3枚のっているのも、嬉しい。
このチャーシューも昔ながらの味わいで絶品である。
決して、有名ラーメン店のチャーシューの様な
【口の中でとろける】チャーシューでは無いが、
シンプルな醤油ラーメンに良く合い口に運んだ時に郷愁を感じる味なのだ。
どの具も自己主張が強すぎず、全体がよく調和された【完成された味】である。

簡単に言えば、【凄く美味い!】
そんじゃそこらのラーメン専門店より数倍美味い!
この様な素朴で美味いラーメンはもはや、地方の温泉街等へ行かねば喰えなくなってしまったのだろうか…

それがしは普段はスープは全部飲まぬのだが、この様な美味いラーメンと出会うとついつい全部飲み干してしまう。
現時点での、それがしの一番のお気に入りのラーメンである。【紋次郎。

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